「新着メッセージ100件」
お知らせ欄にはそんな表示が出ていた。
ライブチャットのメッセージは
最大100件までしか保存されない。
限度いっぱいに届いたメッセージは、
全部Sさんからだった。
「〇ちゃん!次のログインはいつ?」
「〇ちゃん^^もうすぐ月末だね」
「〇ちゃん?今日はログインしないのかな?」
「〇ちゃん!今日は教習所かな?」
「〇ちゃ~ん予定がわかったら返信してね」
「〇ちゃんどうしたの?」
「〇ちゃん見てますか?」
「〇ちゃん逃げたの?」
「逃げたの?」
「退会月末じゃないの?」
「ログインしないの?」
「逃げたの?」
「逃げるなよ」
「逃げたの?」
「逃げられると思ってる?」
「逃がさないよ」
そんなメッセージが100件続いてた。
怖くて全部は読んでない。
すぐに退会処理をした。
この人ヤバイと思った。
逃げるって何?
逃がさないってどういうこと?
私が何かした?
私はパニックになっていた。
心臓がバクバクいってた。
キャバ嬢や風〇嬢にみついだ男の人が、
その女性を本気で好きになってしまう。
女性の方は仕事でやってるだけだから、
もちろん恋愛感情なんてない。
その行き違いが流血沙汰を起こす。
そりゃ私はSさんにお金を使わせた。
だけど私は思わせぶりなことは
いっさい言っていないし、
Sさんを勘違いさせる
ようなこともなかったはず。
だけどそう思ってるのは私の方だけ?
Sさんは私のこと好きだったの?
混乱して頭が働かなかった。
意味なんてないってわかってたけど
カーテンを閉めて
ドアのチェーンをかけた。
月末を過ぎてからも
何事もなく生活していた。
私も安心して、
変な人だったなーって思ってた。
だけどある日、異変が起こった。
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