子どもたちはその時が近づくと祭司たちに付き添われ
6,000mを超える山を神々への 生贄となるため自分たちで登っていった。
そしてチチャ酒を飲みながらコカの葉を噛み、
神の元へと召されてそのままミイラとなったのだ。
この地方では子供のミイラが他にも見つかっており、
考古学者ヨハン・ラインハルト氏は
「生贄となった子供たちは怯えてはいても誇りに思っていたかもしれない。
犠牲となった命は偉大なる古代文明に命を与えたと信じたい」
と語っている。
高山の万年雪の中で500年もの間眠っていた少女たち。
いつか自分のいた場所に帰れる日は来るのだろうか。