細菌汚染の恐怖:ヴォズロジデニア島
再生の島という名をもつアラル海にあるこの小島は、ウズベキスタンとカザフスタンの間に位置していた。
ソ連政府がひそかに小規模の研究施設を建てたが、これは細菌戦争研究所のメイン実験室だった。
それから40年の間に、ペスト、天然痘、炭疽菌などの細菌兵器の実験が繰り返し行われた。
これら兵器が毎日のように島の上空に放たれ、家畜への影響が記録された。
1971年に天然痘が大陸まで広がり、10名が亡くなった。
1988年、この兵器計画の証拠を破棄しようとして、ソ連はストックしていた炭疽菌を漂白し、ステンレススチールのドラム缶に封印して地中に埋めた。
しかし、土壌にしみ出した炭疽菌が発見され、隠蔽は失敗に終わった。
これが地下水や土壌を汚染し、CNNがさっそく中央アジアの時限爆弾だと報道した。
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