ホームの監視カメラに俺と女が映っていたらしく、
俺が女の尻を触っていないのが映像で確認出来たとの事だった。
しかし、警察に取調べを受けている時間は正直、生きた心地がしなかった。
それからというもの、俺は電車を使わずに出勤する手段を考えた。
ただ、仕事を始めたばかりの平社員には金銭面で無理をする余裕なんてなかった。
電車出勤はやむを得なかったので、出勤時間早めにずらし、
駅のホームでは最前列か男性の前にしか並ばないようにし、
電車内では両手を手すりに置くか、座って手を組んだりスマホを扱うよう心がけた。
俺はその日から冤罪の恐怖を植え付けられた。
このゲロった女性が始めに俺の隣に座ってきた時、
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