男「いやあ、一週間前にこのマンションを見上げたときは驚きましたよ」男「『あっ、パンツだ!』って」
女「パンツだったんですか、真っ先にあなたの目に飛びこんできたのは」
男「そりゃそうでしょう」
男「なかなかないんですからね。パンチラに出会う機会って」女「あなた、これから死ぬ人間によくそんなことを言えますね」
男「逆ですよ。口なしになる人にだからこそ、思ったことをぶっちゃけてるんですよ」
女「で、抱かせてくれ、ですか?」
男「フッ、なんなら僕が抱かれてもいいですよ」
女「けっこうです」
男「うーむ。どうも、あなたは難しい人間のようですね」
女「わたしはいたって普通です。おかしいのはあなたでしょう。
死後の世界にだって、初対面で抱かせてくれる人なんていませんよ」
男「たしかに。いきなりすぎましたね」女「わかってもらえたならいいです。それじゃあさよなら」
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