発掘作業を待っている間、みんな体育館とか教室とかで盛り上がってんだけどそこに
混じるのは辛いからずっと部室で残された古いカメラ雑誌とか読んでた。
そのうち作業が終わると集合がかかり体育館の舞台上には色んなものが並べられる。
よくわからんけど密封カプセルに入れてあったようで保存状態はまあまあ良好。
そしてひとりひとり名前が呼ばれてブツを受け取ると、あちこちでキャーとかウォー
みたいな声がする。
もうすぐ俺の番。どきどき。
俺の名前が呼ばれた時、一瞬だけど会場が沈黙したわ。
「誰それ?」みたいな雰囲気。
辛いけど耐えなくてはいけない。耐えてブツを回収するのが今回のミッション。
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