「あの、大変申し訳ないんだけど。いや、貴方を疑ってるわけじゃないんだけどね。
念のため、身体検査させてくれる?なに、ポケットとか、簡単なところでいいから。」
「ええ、いいですよ。そうしてくれた方が、あたしも身の潔白を証明できますし。どうぞ」
とまずはむねポケット。次にズボンの前ポケットと後ろのポケットを調べるが、やはり出てこない。
「ごめんね、疑ったりして」とこれで終わりにしようとした。「店に戻りますね」とパートが言い、
俺は黙って、しかし鋭い眼力でパートの動きを追った。
確信した。やっぱりこいつはクロだ!
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