売り上げ金てのは当座に入れる現金のことで、普段は責任者に管理させるのだが、
その日は午後から早上がりというので、金庫から金を出し、俺が店に到着するまでの数時間、
そのパートに預けることになった、というわけ。
(数えてみたら足りません…って、バカが無い知恵絞って考えた結果がこれかよ…)
犯人は最初から分かっていた。
パートに「現金○○円を預けるから」とは言ったが、
「現金を数えろ」とは一言も言ってない。まあ、今までの職務怠慢もあることだし、
このババアには地獄を見てもらおう、と俺と若手社員君の二人で店に向かった。
店に着くやいなや、俺は「自販機の金を数えてきて!大至急!」とパートに命じ、店の外へ向かわせた。
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