女子高生に庇ってもらって守られた命だったことを18歳になるまで知らなかった。女子高生の親に初めて会った俺は生まれて初めて人前で泣き崩れた・・・

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チャイムを鳴らすと幾つくらいだろうか、
母よりもいくらか年配の女性が迎えてくれた。

「慶太君!?大きくなったのね!」

親戚のおばさんかよ。

「前田裕子さんでしょうか、
 母から訪ねるように言われたのですが…」

「私は裕子の母親よ。裕子も喜ぶわ。
 さ、上がってちょうだい」

「お邪魔します」

「裕子、慶太君だよ」

そこには……、

仏壇と遺影があった。

微笑むその遺影の女性は、
とても可愛く優しそうだった。

 

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