俺は一応学校では
生徒会の代表みたいな
ことをしていたんだけど、
その実、副会長の女子及び
その取り巻きに権力を握られた窓際会長。
学校に居場所がなかった。
ネットの中にリアルを求めていた。
友達もあんまり居ない、話も合わない。
だけどうまい某の面々は
キチ○イでクオリティ高くて面白くて、
やっぱりそっちに逃げちゃうんだよね。
それはさておき。
そのころSNSサイト上に、
小さいながらも、うまい某を配る
オフのサークルってかコミュニティができた。
俺も完全にうまい某キャラ
になっていた(どんなキャラだ)
それで、その中でも特に仲の良かったチビ助が、
関東方面でうまい某配る奴を探し始めた。
この頃の俺は新興宗教の教祖よろしく、
自分はすごい存在なんだと全力で錯覚していた。
だが、11月に入ったころ、事件が起きる。
その日もまたいつもの面々で
うまい某を配っていたんだが、
今度は逆に声をかけられた。
年の頃は20後半、
本当に平凡を絵に描いたような男だった。
今となっては顔も思い出せない。
「vipですか?」
…あれ?
なんかデジャヴ…
そう、男はvipperだったのだ。
聞くならく、
北の大地から歩いたり
車に乗ったりで旅をしているんだと。
んで俺の住んでいる街に差し掛かったとき、
たまたまうまい某を配っている
俺たちと出会ってしまったわけだ。
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