夜帰ると妻は鼻歌交じりに夕食の用意をしていた。
俺は黙ってメシを平らげた。
そういえば母の味に似てきた気がする。
母は昔の仕事上、
料理はプロ級なのでまだ及ばないけど。
俺は最近妻に、
「俺の母さんと仲が良いらしいな?」
と聞いてみた。
するとしゃべるしゃべる。
どれだけお義母さんが優しくて素敵か、
見た事ないようなテンションで。
俺はイライラしながら数分聞いていたが、おもむろに言った。
俺「俺の母に会うのは週に一回な。毎日は許さん」
妻「・・なんで? 嫌よそんなの!!」
……正直、俺は驚いた。
初めて俺に逆らったからだ。
俺「なんでじゃないだろう。専業は家にいるのが仕事だ。職場放棄するな!」
妻「絶対に嫌よ。なんでお義母さんに会えなくなるの?」
俺「お義母さんじゃない。お前と俺の母は他人。俺とは夫婦。どっちを優先するかわかるだろ?」
妻「嫌よ、絶対嫌! あなただけのお母さんだけじゃない、私のお義母さんでもあるもん!」
……子供みたいにごね始めた。
俺は胃がむかむかしてきた。
気になる続きは次ページから!!