「あなたとよほど波長が合うんだろうね。」
店はBGMもなくシーンと静まり返っている中、
俺の咳だけが響き渡る。
どんな女の子なのか俺は聞きたかったけど
聞く勇気もなかった。
重苦しい空気の中、
姉が口を開いた。
「で、どうすればいんでしょうか?」
女性オーナーはゆっくりとした口調で
姉に向ってこう答えた。
「実はね。
最初のカードを引いたとき
どうしようかと私も焦ったの。
「死」を意味するカードが出たのよ。
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