ちょっと聞いただけでこんな目にあわす親父に怒って欲しかった。
母ちゃんは俺に言った。
「こ の バ カ!あ の 人 に 謝 れ !」
もう俺は坂倉が何を言っていたのかわからなかった。
ただ、あまりにも自分の理解できる範疇を超えた話を聞くと
体が震えて声がでなくなることをこのとき初めて知った。
坂倉「俺はその日、親父に無理やり土下座させられた。
母ちゃんも土下座してた。
親父は「ガキの躾はしっかりするって言ったんだろうが!
んな生意気なバカガキならどっかに捨てて来い!と叫んでた。
母ちゃんは「ごめんなさい。きちんと躾けるから許して」と
泣いて謝っていた。
俺はもう体に力が入らなくて、何が起こってるのかわからない・・
ただただ謝らさせられて、やっと許しが出て
鏡を見たら、俺の右目が完全にふさがるほど腫れて
口から血を流しててびっくりした。
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