しかし一度それについて深く聞こうとしたが
何度聞いても「遊び足りないだけ」としか返事が返ってこない。
小学6年生には心配でもそれ以上の事をしてやれない。
俺は気にはなりつつも
それ以上は触れずに時を過ごしていた。
ある日、うちの母ちゃんが坂倉を連れて来いという。
俺は小学5年生まではいろんな友達と
ゲ~ムをやって遊んでいたが
6年生になり急に坂倉ばっかりと遊ぶようになり
また外にばっか行くようになって
飯食ってる時も坂倉の話ばかりしてるもんだから
坂倉に会ってみたい!と騒ぎ出した。
「なぁ?うちの母ちゃんが会いたいって言ってんだけど
遊びにこねえ?」
「え・・?お前の母ちゃんが?
・・・別にいいけど・・・」
このとき、少しだけ下に
うつむきため息をついた気がした・・・
こいつの表情を今でも忘れない。
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