思わず、口から「フヒッ」と
変な笑い声を発し、
「触るどころか、持っていくんか!?」
と、焦った俺は、膀胱内に残った水分を
思いっきりジェット噴射し、
すぐにその女(以下キチ)を追った。
俺「おいあんた!」
キチ「なに?」
俺「その自転車、あんたの?」
キチ「そうよ?」
俺「いやいや、その自転車俺のなんだけど」
キチ「何言ってんの?証拠でもあんの?」
心の中で、
「持ち主を前にして、こいつすげぇな…」
と思ったが、
同時に、まるで他人事のように
「これがキチか」とか考えていた。
次のページに続きます…