「その辺適当に座って下さい」
油田に促されてとりあえず腰を下ろした。
俺は小刻みに震えていたかもしれない。
中・高と散々ケンカをしてきた俺だが
この恐怖心はそれらとまた違ったものがあった。
なにをされるのだろう?
単純に湧いてくる恐怖心を拭い去ることが出来ない。
当の油田は、こんな部屋に住んでいるのに
俺に見られても恥ずかしい様子は全くないようだ。
その心理がまた新たな恐怖を生み出す。
「コーヒーでも入れてきますね」台所に消えていく油田。
コーヒーなど入れられた日には帰るに帰れない。
「あ・・・。どうぞお構いなく!」つい敬語になってしまう。
102: :2008/06/17(火) 09:07:40.99 ID:
しかしそんな俺の言葉はお構いなしに
油田はカップを2つ持って出てきた。