不意を突かれた会話に少し戸惑いながら
「僕も母親が持たせたものだから・・・」
そういって「これからも宜しくお願いします」で締めくくった。
女性と話すことは出来るが、好みのタイプと話すのは少し緊張する。
彼女は「なにか分からないことがあったら、気軽に聞いて下さいね」
そんな優しい言葉を掛けてくれた。
俺は失礼しますと言って302号室のドアを閉めた。
名前を聞くのを忘れていた。
40: :2008/06/17(火) 06:58:07.83 ID:
改めて302号の表札を見た。
しかし名前は無かった。女の1人暮らしがバレないための用心なのか?
304号は空室のはずだ。物件案内の時に不動産屋がそう言っていた。
挨拶の必要はない。
部屋に戻ってって少しウキウキした。
あんな可愛い子がお隣さんだなんて。
でもあんまり慣れ慣れしくするのはよしておこう。