どの親もヒステリックに騒ぎ出しましたが、
親父は自分の半分ほどの年の親たちに対し、
説教を食らわせました。
その騒動は、階段から団地中に響き渡りました。
結局、親父の迫力勝ちなのか、説教に説得力があったのか、
ヒステリックな当初の勢いが治まり、
「お互いに悪かった」ということで話が落ち着きました。
それから学校ではイジメはなくなり、
少しは友達もできて平和な生活が訪れましたが、
あの10人とは立場が逆転していました。
気分がよかったので、
「また殴るぞ」などと脅したりもしました。