女「ええ、ちょっと早めの夜ご飯を食べに」
管理人「そうですか。物騒な世の中ですから、夜道には気をつけてください」
女「ええ。実感しているまっただ中なんで、気をつけます」
男「ちょっとちょっと、マンションの外に出てるじゃないですか」
女「やっぱり部屋にはもどりません」
男「どうして!?」
女「この状況で聞けるって、あなたすごいですね」
男「たしかに僕は素人ですけど、女性ひとりを満足させるぐらいのテクニックなら……!」
女「死ね」
男「僕たち会ってから、まだそんなに仲良くないですよ!?」
女「抱かせてくれって言うよりはマシです。ていうか、自殺してください」
男「ついには自殺勧告をするとは」
男「しかもなぜかマクドナルドに来てますし」
女「今日の夕飯はここにします」
男「え?」
女「ついてきてもかまいません。でも、ここで食べることは決定ですから」
男「ハウスで食べるって選択肢は?」
女「ありません」
男「わかりましたよ。僕は食べませんけどね」
女「……拗ねてるんですか?」
男「そりゃあねえ。なんでこんなチェーン店なんかで……」
女「ふーん。じゃあ入りますね」
女「てきとうに決めましたけど。あなたは食べないんですか?」
男「お腹すいてないんですよ」
女「だったら席をとっておいてくれればいいのに。
あなたがモテナイ理由が垣間見えますね」
男「……なんかだんだん馴れ馴れしい、っていうかふてぶてしくなってません?」
女「あなたにだけは言われたくないですね、トウシロさん」
男「……」