肉体的にも精神的にも、強いと言われ続ける吉田沙保里さんの、可愛いものを愛でる心とは?
女子レスリング世界大会16連覇の偉業を果たし、”霊長類最強女子”とも言われる吉田沙保里さんが、同時に”女性らしい”感性を備え、美しい物、可愛らしい物、女子向けと銘打たれたものを愛し、テレビ出演や色々なイベントにも、可愛らしい衣装や、ドレスアップの、楚々とした姿が、意外性をもって見られることも多いようです。
まつ毛エクスタで、綺麗に整えられた目元、爽やかな夏らしいネイルも、彼女の大いなる女子力をうかがえるものでしょう。
肉体的、精神的な強さと、可愛い物を愛でる心は、共存できるという、彼女なりに証明をしてくれているようです。
女子力と戦闘力のバランスを、第三者はどう見ているのでしょう?
女性が綺麗になろうと努力する事、着飾る事や、恋愛に積極的になることを「女性らしい」と総称されていますが、その、肯定的な価値観と、それに反して「自分の売り方間違っている」「吉田沙保里が綺麗に着飾ったところで・・」「アスリートが、女子力に目覚めると、たいてい成績が落ちる」など、心無い否定的な理論も、多く聞こえてくるようです。
「女性らしい」と、かたや「浮ついている」と、拮抗している価値観の中に、そんな発言をする女性たち自身も、ある意味矛盾に振り回された、どうにもならない現実があるのかも知れません。
女性らしからぬ偉業を成し遂げるためには、女性であることを捨てなければならない・・という、等価交換的な矛盾を通すことにもなりかねません。
吉田沙保里さんが、好きな物を、好きなままでいられるような、レスリング界と、それをとりまく第三者としての人々が、心からの理解を示すことが大切なことと思います。
お洒落に対する理解を深め、女子力を捨てることなく、彼女には自然体で更に大きく羽ばたいてほしいものです。