テロには屈しない
警察は4日、ロンドン東部の容疑者の自宅などを捜索し、これまでに19歳から55歳までの男女12人の身柄を拘束していることを明らかにしました。また、犯行に使われた車は容疑者の1人が事前に借りていたレンタカーだったといいます。
会場では、ロンドンのテロ事件を受けて武装警察官による厳戒態勢が敷かれる中、およそ5万人が詰め掛けました。ステージでは、アリアナさんはもちろん有名アーティストらが参加し「テロには屈しない」というメッセージを発信しました。
アリアナさんは、自爆テロで犠牲になったファンの少女のエピソードを涙ながらに紹介し、テロで怪我をした子どもたちが入院する病院を見舞いに訪れるなど支援に取り組んでいて、公演の収益はテロの被害者や家族に寄付されるとのこと。
ミュージシャンのジャスティン・ビーバーさんは「私は希望を手放さない。愛を手放さない」と発言し、会場からは大きな歓声が湧き上がりました。
テロへの警戒
こうしてヨーロッパの各国でテロへの警戒が強まっている中、イタリア北部のトリノで3日夜、広場に設けられたサッカーのパブリックビューイング会場でまたも事故が起きました。
AP通信などによると、試合のハーフタイム中に爆竹とみられる大きな音が会場に鳴り響き、「爆弾テロではないか」と誤解した人たちがパニックになって一斉に逃げ出したというもの。この日はサッカーのヨーロッパ・チャンピオンズリーグの決勝が、行われていて、地元のサッカーチーム「ユベントス」を応援しようと大勢の人たちが広場に集まっていたといいます。この事故で1500人以上が怪我をし、男の子を含む3人が重傷となりました。
今現在、世界各国で起こり得るテロ事件、日本でも2020年のオリンピックに向けさらなる警戒と危機管理が求められれています。