道案内をしてくれた老人を嘲笑するヒルナンデス
話題、そして批判が集まった放送は2016年11月に放送されたお昼の人気番組ヒルナンデス。
とある場所に行くために道行くご老人に位置を尋ねたところ「(中略)~道を進んでいくと丁字路(ていじろ)になるんですよ」と案内をしてくれます。
案内を受けた芸人の陣内智則さんは「ていじろ、ですか?」と聞き返します。
字幕テロップにも嘲笑するかのように「丁字路」のテロップが何度も出現。
出演者が道案内を受け終わった後も「ていじろ、T字路・・・」と口々に声に出し、老人の発した単語を若干馬鹿にするような発言が相次ぎました。
「丁字路」は正しい言葉遣い!
この演出と出演者の行動に「教えてくれた老人を馬鹿にするなんて・・・」と批判の声が出ています。
現在ではアルファベットを使った「T字路」という言い方の方が定着していますが、
実は元々は「丁字路」が正しい用法でローマ字がまだ一般的でなかった頃から使われている由緒正しき言葉使いなのです。
道路交通法でも正式な書類では「丁字路」の方が使用されています。
ご老人は正しい言葉遣いをしていただけ、ということですね。
テレビ局が言葉を知らないのは問題
現在では「T字路」という表記も一般化されているため、どちらでも使っていい事になっていますが
出演者達とテレビ局の無知さには呆れるばかりです。
ニュースなどを作成する機会も多いテレビ局がこういった知識なくご老人をあざ笑うかのような演出をした事は大いに問題ですよね。
しかも親切に道を案内してくれた人に対してです。
他人をイジるにはやはり多少の知識と教養、それからセンスが必要なんだなと思わされた一件ですね。