量が多すぎる
速水さんが料理中に大量のオリーブオイルを使うことはよく知られています。
惜しげもなくオリーブオイルを使うのが「もこみち流」と言われるほどですが、逆にこの調理法が人気を呼んでいます。
実際、過去に紹介された料理の中には、1品の料理を作るためにまるまる一瓶のオリーブオイルを使い切る様子が放送されたこともありました。
一瓶のオリーブオイルを使い切ることは、まず一般家庭ではありえないと言っても過言ではありません。
あきらかに量が多いと思われても仕方がありません。
集まった苦情や配慮を求める声
多くの視聴者から「視聴者の健康や家計などに配慮すべき」との声が集まりました。
使われているオリーブオイルの量は、料理一品に対して多すぎるのではないか
この意見には、さらに続きがあります。
「オリーブオイルは体に良いものであっても、使いすぎるとどうなのか」と疑問も投げかけています。
安価で簡単に手に入るものなのか疑問だ。視聴者の健康や家計などに配慮するべきではないか
オリーブオイルを大量に使うことによる健康や家計への負担は、いったいどの程度のものなのか不安と不満の声が書かれています。
ここでは具体的な番組名は公表されていません。
しかし、内容を知る人から見れば、あきらかに『MOCO’Sキッチン』と判断されてもおかしくありません。
速水もこみちさんの経済効果
2011年4月にスタートした『MOCO’Sキッチン』ですが、料理を担当する速水さんはオリーブオイルを「これでもか!」と大量に使用する姿がSNSでアップされされました。
素敵な俳優さんが美味しそうな料理をかっこよく作るコーナーはあっという間に、大人気になりました。
加えて調理の間だけではなく、完成した料理の仕上げにもオリーブオイルを大量にかけるのが「定番」ともなっていていました。
これを称して「追いオリーブ」という造語まで誕生したのは有名な話です。
こうした人気にあやかり、大きな経済効果がうまれました。
13年2月には速水さんがプロデュースするオリーブオイルが発売されました。
オリーブオイルは1本450グラム入りで税込5250円と高額でしたが、それでも欲しいと購入するファンは後を立ちません。
事実、すでに限定発売された15000本が完売しています。
ファンに愛されるスタイル
16年3月8日に放送されたのはファンの間では「神回」と呼ばれている一瓶のオリーブオイルを丸々使い切るスタイルです。
メニューは本来もオイルを多用する「アヒージョ」でしたが、速水さんは笑顔で「たっぷり使っちゃいましょう」と言った直後、瓶を高々と掲げて豪快にオイルを鍋へ投入しました。
まるでドラマのワンシーンのようですが、その豪快さはパフォーマンスと見られても仕方がないかもしれません。
また17年2月の放送のド派手すぎるとも言える速水さんのオリーブオイルの使い方に、BPOにも多くの苦情が届けられました。
とくに17年2月27日に放送された料理「もこみち流 イベリコサラミとシュリンプのベジタブルピラフ」というレシピに多くの苦情が寄せられました。
具材を炒めるためにフライパンに使用されたオリーブオイルの量はすさまじく、焼くというよりもまさに「揚げる」という表現が近いほどでした。
ただし、こうしたもこみち流のスタイルがファンに愛されていることも確かです。
事実確認の上で公表される意見
BPOに取り上げられた苦情に対して、ファンからは応援ともとれる声もツイッターやネット掲示板に投稿されています。
・オリーブオイルが主役だから
・もこみちがオリーブオイルたっぷりかけるところが見たいんだよ
・オリーブオイルで揚げた事すらあっただろ?いまさらかよ
3月9日のJ-CASTニュースの取材に対し、BPOの広報担当者からは「どの意見を抜粋して紹介するかの基準は公表していません」と説明されました。
また、「寄せられた意見の内容が事実かどうかは確認した上で掲載しています」とも、話していました。
一方、当の日本テレビはこの騒動の取材に対して、「広報部の担当者が不在」とだけ回答しています。
本当にオリーブオイルを使い過ぎなのか
大きな騒動になっていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
もこみち流は本当にオリーブオイルを使いすぎているただのパフォーマンスなのでしょうか。
この話題について都内にあるイタリア料理店のシェフは、
本場のイタリアンでは、あれくらいのオリーブオイルを使うことは全然普通ですよ。むしろ作るものによっては、足りないくらいです
とコメントしました。
本場の意見が速水さんの肩を持つものの、このニュースはひとり歩きしどんどん広まってしまいました。
クレームともとれる一連の騒動ですが、実際のところはそれを求めるファンがいることも事実です。
オリーブオイルを実際の料理にどれくらいの量を使うのかは、最終的には個人の判断となります。
かっこいい俳優が見せてくれるパフォーマンスを楽しむのか、正しい情報のみを求めるのかも、視聴者次第とも言えそうですね。