芸人かアイドルか?売れっ子アイドル手越祐也の抱えるジレンマとNEWSとしての役割

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バラエティに出演するジャニーズ

高視聴率番組と言われる『世界の果てまでイッテQ』に今では、欠かせない顔とまでなっているのはジャニーズタレント、NEWSの手越祐也(29歳)です。

ジャニースなのにチャラさ全開で、ドヤ顔も連発、ヘタれな文句をたれても最後はカッコいいところを見せつけるそのパフォーマンスが魅力です。

アイドルなのにきどらない彼の姿は好感が持てます。

まさに絶好調のようですが、当の本人は、番組終了後の囲み取材で次のように語っていました。

「街を歩いていても 『NEWSのライブを見に行ったことあります!』『CD買っています!』と言われるより、95%くらいが『イッテQ見ています』っていうくらい、スゴい番組なんだなって痛感しています。」

嬉しい半面、なんとも複雑な状況のようです。

そして、「本業のNEWS、もっと頑張ります!」と付け加えたそうです。

それでも、NEWSの中で一番お茶の間の認知度が高いのは間違いなく手越です。

彼が有名になることでグループに果たす役割は、とても大きいのです。

どんどん注目度が上がる手越はこれからどんな存在になっていくのでしょうか?

どこまでもイジられるキャラ

NEWSファンの間では「王子キャラ」として知られていますが、『イッテQ』では常にイジられキャラなのが手越。

チャレンジする度に、ナレーターから「どうか成功しませんように」と言われる始末です。

タレントが、ましてジャニーズがこんな使いをされたことが今までにあったでしょうか?

当然ながら失敗すると、「イエーイ」と、これまたイジられお茶の間の人々もそれを楽しみにしているくらいです。

彼は何に対しても「OK~!」と能天気に明るく返します。

今までは芸人・狩野英孝が同じことを言っている映像がインサートされていました。

しかし、当の狩野が長期謹慎となったことで番組スタッフ側は「イジりネタ」がひとつ減ってしまって残念に思っているようです。

NEWSにもレギュラー番組を

前番組の『ザ!鉄腕!DASH!!』も人気のある番組です。

“アイドルが農作業をやっている”というギャップを強く打ち出すことで話題となっています。

しかし、『イッテQ』になると、手越がそんなアーティストの顔を出そうものなら、完膚なきまでにイジってくるのです。

つまり、グループ人気までには、なかなか波及しておらず、手越自身に魅力があるという印象があります。

例えばSMAPには『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)がありました。

ソロ活動にばかり目を向けるのではなく、ライブとは別に、“ホーム”を作っておかないとグループとしての存在意義を見失ってしまいそうになります。

NEWS全員によるレギュラー番組は『ザ少年倶楽部 プレミアム』(NHK BSプレミアム)です。

しかし、これは彼らの冠番組とは言いがたいものです。

これまにNEWSでレギュラー番組を作ろうという動きは何度もありました。

『変ラボ』(日本テレビ系)など形になったものもありましたが、彼らをどうオペレーションした形で番組を作るのがいいのかはっきっりとしていませんでした。

制作側も彼らのキャラクターをつかみかねているところがあったのです。

個性が際立つようになった今、1本でもいいので、彼らのレギュラー番組をつくるいい機会なのかもしれません。
とは言え、手越が、『イッテQ』で、今のスタッフからの執拗なほどのイジリがあってこそ今までの面白さから、さらに一皮むけたのは事実です。

イモトアヤコのように大ブレークすることが、NEWSの人気のさらなる起爆剤につながるとも言えそうです。

幸いにも、イモトや宮川大輔の人気が少しずつ落ち着いてきた今、手越が番組をけん引していく時期でもあります。

加藤シゲアキに「ニンニク臭い」と言われても、増田貴久に「台本を一切読まない」とダメ出しされても、また小山慶一郎に足を揉まさせたとしても、彼はさらに大事にされるべき存在でしょう。

今後の手越から目が離せません。彼の活躍に多いに期待しましょう。