翌週にはアシスタントの仕事があった。
もはや俺の獲る道は一つだった。
アシスタントを辞める。漫画業界からも身を引く。
26歳職歴なしだけど、あの現場に
一年耐えた俺ならどんなブラックでもやっていけるだろう。
今はただ、本当にただ、
「俺は今〜〜やってるよ!」と胸を張って言える何かが欲しかった。
今までの自信満々の頃の俺を知ってる知人にはしばらく会いたくないけど、
いつか自分に自信が持てるようになったら連絡を取ろう。
一発逆転なんて夢は無くても。
慎ましやかな人生で良いから生きていこう。
まずはハローワークにでも登録しようか。
…そう思うと、割と清清しい気分になれた。
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