ほんの3時間程度の仮眠で40時間は働いたんじゃないかと思う。
今まで簡単な仕事ばかり回されていた俺にも背景、
ケズリなどの仕事が回ってきた。
頭がくらくらして、今まで標的とされていた
Cさんがいなくなったことで先生も苛々していたように見えた。
俺は一刻も早くここを辞めたいと思った。
Cさんが漫画家を目指すのを辞めると聴いたのは
それからまもなくのことだった。
実はCさんは既にデビューが決まっており、
連載案も進行中だったのだが、
編集部へ一本の電話が入ると
「もう漫画家は諦めます。今までお世話になりました」
と消え入りそうな声で言ってきたらしい。
あれほどの叱責に耐え、
努力し続けたCさんの漫画家への夢はこうして終わった。
続きは次のページにてご覧ください。