ベン・アンダーウッドさんは、網膜のがんで2歳の時に視力を失い、3歳で眼球を切除しました。しかし5歳になった頃、彼はエコーロケーション(反響定位)と呼ばれる、口から音を発して物体の距離、方向、大きさなどを知ることができる方法を習得しました。この能力はイルカやコウモリが、仲間との交信やエサの位置を推定するのに用いられるものです。
この能力で目が見えないにも関わらず、バスケットボールやマラソン、ローラーブレード、スケートボード、自転車に乗ったりすることもできるようになりましたが、16歳の時、彼の視力を奪ったガンが原因で亡くなりました。
19.天才的な暗記力
映画「レインマン」のモデルとなったキム・ピークさんは、1951年に脳の一部が欠損した状態で産まれそのため、日常生活には父親の介護を必要としました。一方で、彼は歩く百科事典と言われていて、なんと7600冊以上の本を丸暗記しており、米国の都市や町をつなぐ幹線道路を何も無しに言えました。それだけではなく、全ての都市の市外局番や郵便番号も完全に記憶していました。