2016年9月25日、マーリンズは悲しみの底に突き落とされました。今季16勝を挙げたホセ・フェルナンデス選手が同日未明マイアミビーチ近くで事故死。釣りのために乗船していた高速ボートが岩礁に衝突し、同乗していた2人の友人を含め全員が死亡したのです。
苦境に負けない明るい性格
フェルナンデス選手はキューバ出身。3度亡命を試み、失敗し強制送還され、刑務所にも入れられました。4度目でやっとメキシコを経由して米国に亡命を果たします。フロリダ州のタンパで高校生活を過ごし、3度のノーヒットノーランを達成しました。
アメリカにやってくるまでは、想像を絶する経験をしたフェルナンデス選手でしたが、プロ入り後は順調にマイナーリーグから駆け上がって2012にはオールスターゲームにも出場しました。選手としての成功は投手としての才能もさることながら、彼の天性の明るい性格にありました。チーム内では誰からも好かれるムードメーカーだったのです。
そんな彼が突然いなくなってしまったのです。
唯一無二の仲間を失ったチームメイトの取った感動の行動とは?
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