いじめでパニック障害に。家に閉じこもる少年時代
明るく面白い人というイメージの星野源さんですが、2014年2月23日放送の「情熱大陸」で、パニック障害や不安神経症などの病気で苦しんだ少年時代について赤裸々に語っています。
出典 YouTube
星野源コメント
小3の時にウンコ漏らしちゃって、しかも体育の授業中で白い短パンで、そこからサーっと出てくるみたいな。下痢が。
そこから軽くいじめられるようになって、いま思えば大したことないんですけど、当時はやっぱり何かこう、くるものがあったらしく、パニック障害になっちゃって、精神科に通って、安定剤とか飲んでたんですよ。
でも全然治らなくて、高校生のときに爆発しちゃったんですよ。それがバーンって自分の中で。
学校行けなくなっちゃって、家出られなくなって、いわゆる不安神経症っていうのになっちゃったんですよ。今でこそ笑い話にしていますが、当時は思い出したくもない辛い状況だったはず…。
絶望的な気持ちになっていた星野源さんは、ある楽曲との出会いで人生を変えることになるのです!
星野源の人生を変えた曲
パニック障害と向き合い続けた日々。
限界を感じていた星野少年に明るい光を射したのは、この昭和の名曲でした。
クレイジーキャッツ 『黙って俺についてこい!』
クレイジーキャッツの曲は、「悩んでいてもしょうがない」、「とりあえず元気にいこうぜ」、「そのうちなんとかなるだろう」といった痛快&お気楽なものが多く、昭和の時代を生きる大衆の心を明るくさせていました。
星野源コメント
当時の自分は完全に絶望していて、俺はこれから完全に狂ってしまうんだと思ってたときに、
『そのうちなんとかなるだろう』ってあの声で歌われたときに、これを信じるしかないというか。~中略~
自分にとっては、物凄い命綱みたいなもんだった。
歌詞の力によって、絶望の縁から這い上がることができた星野源さん。
このような経験があるからこそ、彼の歌や歌詞には人々の心を勇気づけるパワーが溢れているのでしょうね。
運命はなんて残酷なのでしょう。
ミュージシャン、俳優、作家と順風満帆だった星野さんに再び悲劇が襲うのでした。
2度のくも膜下出血から奇跡の生還
2012年12月のこと。
星野源さんは、楽曲制作とレコーディングが無事に終わった直後、バットで頭を殴られたような痛みとともに立っていられなくなり、救急車で緊急搬送されました。
病名は『くも膜下出血』。
音楽活動など波に乗り始めた頃だっただけに、芸能活動休止のニュースに衝撃が走りました。
手術前、担当医は本人に「絶対に助かります」と力強く宣言しましたが、周囲の人には「後遺症の可能性も含め、全快の可能性は低い」と言っていたほど症状は深刻なものでした。
無事に手術を乗り越えたものの、彼を待ち受けていたのは”生き地獄”でした。
食べ物も水も飲めず、頭の割れるような痛みが彼を苦しめます。
自由に動けないストレスから神経過敏な状態に陥ってしまいます。
医療機器の音、さらには他の患者の息遣いまでが気になってしまい、眠ることもできなかったそう。
闘病生活は想像を絶する過酷な状況でした。
その後、奇跡的な回復を果たし、音楽活動を再開させた星野源さん。
ところが、彼を再び悲劇が襲います。
2013年6月、2度目の『くも膜下出血』を発症し、再び入院生活に…。
どんなに辛く苦しかったことでしょう。
当時の状況を想像するだけで胸が痛くなります。
そんな星野源さんの闘病生活を支え続けていたのが、お笑い芸人、バナナマン日村さんでした。
バナナマン日村との絆が泣ける
2006年に放送されたドラマ『アキハバラ@DEEP』で共演して以来、バナナマンの日村さんと星野さんは大の仲良しだとか。
日村さんの誕生日のたびに、星野さんがラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』に出演し、バースデーソングを弾き語るのが恒例企画となっています。
その歌詞があまりにも面白いとファンの間では伝説になっているほどです(笑)
出典 YouTube
歌の終盤に、日村さんをこき下ろす歌詞になっているのが定番のバースデーソング。
ところが、日村さんの41歳の誕生日に贈ったのは、いつもと違う雰囲気でした。
出典 YouTube
歌詞
『どうかしてるぜ』
退院して初めて開いた携帯
留守電には日村の声が
「心配です、返信は無用です」復帰した日に初めて開いた携帯
本文には日村の文字が
「復帰おめでとう、またご飯でも行こう」日村、なぜ俺を泣かすのか
お前は芸人じゃなかったのか
日村、なぜ笑わせないのか
そんなお前はどうかしてるぜ
どうかしてるぜありがとう日村
短い言葉の中に込められた日村さんの思い。
星野さんの病気を心配し、回復を願っていることが伝わってきます。
そんな日村さんの気持ちは星野さん本人にしっかりと伝わっていて、二人の心の絆に胸が熱くなりました。
幾重の困難を乗り越え、ポジティブに活動を続ける星野源さん。
これからも多くの人たちを魅了し続けてください!