銀メダルの陰に名言あり
松田丈志さんといえば、リオオリンピックの競泳男子800メートルリレーで銅メダルを獲得が思い出されますよね。
9月10日に現役を引退した松田さんですが、北京オリンピック以来、3大会連続でメダルを手にしてきました。
特にロンドンオリンピックでの「康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない…」の名セリフは話題になりましたよね。
あれは男子400mメドレーリレーで銀メダルを獲得した際のことでしたが、
ともに出場した北島康介選手と自分の苦い体験がダブって出た発言だったようです。
メダルを獲れなかった選手の悔しさを痛感
そんな松田さんですが、10月27日放送の「ダウンタウンDX」にゲストとして出演し、2004年のアテネオリンピックで日本代表として出場しながら、メダルに手が届かなかったことについて語っていました。
そのとき彼が痛感したのは、メダリストとそうでない人との扱いの差でした。
帰国の飛行機もメダリストはビジネスクラスなのに対し、それ以外の選手はエコノミークラスであり、成田空港に到着してからも待ち受ける報道陣や一目見ようと集まった人たちも、その差は歴然だったそうです。
メダリストたちはカメラのフラッシュと歓声に出迎えられ、松田さんらメダルを取れなかった選手たちがそのあと現れた際には、誰もいなくなりガラガラ状態だったと言います。
そこでダウンタウンの松本人志さん曰く「リアル“何も言えねえ”ですね」
周囲を笑いの渦に巻き込んでいました。
松田さんはさらに、メダリストたちは記者会見のためホテルにバスで向かう一方で、自分たちは何もなくそこで解散となったくやしさから、「オリンピックで必ずメダルを獲る」と決意したそうです。
屈辱から生まれたあの名言
そして平泳ぎ100mと200mでメダルを逃し、オリンピック3連覇を達成できなかった北島選手が男子400mメドレーリレーに第2泳者として出場したときのことに話は戻ります。
「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」
松田さんはそう言って、入江・藤井の両選手とともに気合いを入れたそうです。
その結果、銀メダルを獲得し、この言葉が話題となったのですが、これには「先輩しかもあれだけの選手に自分と同じ思いをしてほしくない」という、松田さんがアテネで悔しい思いをしたことから出た発言だったそうです。
これには浜田雅功さんも「ええ話やなあおい!」と感動していました。
松田さんの体験談、実は大半のオリンピック出場選手が味わう辛さなんですよね。