ロジャーさんの神対応
Here’s that Roger Moore autograph on my granddad’s boarding pass. Thanks for donating £1000 to UNICEF to see it! https://t.co/456AQYG1GQ pic.twitter.com/YAMAWcHXIm
— Marc Haynes (@marchaynes) 2017年5月24日
祖父からそう言われたロジャーさんはヘインズさんに耳元でこう囁いたそうです。「私はね、ロジャー・ムーアという名前でサインをしなければならないんだ」
「なぜなら『ジェームズ・ボンド』とサインしてしまうと、ブロフェルドに居場所がバレてしまうかもしれない」
「だからここで私に会ったのは内緒だよ」
そう言われたヘインズさんは、一緒に任務に就いたような気になり、とても大嬉びし、一生の思い出になったそうです。
映画のイメージを壊さず、子供に夢や希望を与えるような言葉をとっさに言ってしまう彼のこの行動はまさに神対応ですよね。しかし彼のエピソードにはまだ続きがありました。
ロジャーさんと再会
ヘインズさんが大人になり、脚本家として仕事をしているときに、一度憧れのロジャーさんと仕事をしたことがあるそう。ヘインズさんはロジャーさんに当時の出来事を話したそうです。しかしロジャーさんからの返事は「申し訳ないが覚えていない」ということでした。世界的映画スターですので、こういうシチュエーションは彼自信何度も体験しているかもしれません。覚えていないのは仕方ないですよね。
撮影が終わり、帰路につく途中ムーアさんがヘインズさんの横に並び、左右を見ながらヒソヒソと話しかけてきたそう。そしてこう言ったそうです。「もちろん、ニースで君と出会ったことは覚えているよ。だが、あの時に何もいわなかったのは、カメラマンの誰かがブロフェルドの手下かもしれないからさ」
どこまでも期待を裏切らない方なんでしょう。作品の中だけでなく、プライベートでもスターとしての役割を果たし続けてきたロジャーさん。
これからもロジャー・ムーアとして、そしてジェームズ・ボンドとして多くの人たちの心の中で生き続けるに違いありません。