那須川天心「僕は格闘技界のイチローさんになります」→18歳の天才が残した伝説とは・・・??

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天心一色

この日の後楽園ホールで行われるキックボクシングの観戦チケットは前売り券が完売、若干用意された当日券もものの数分で完売するという人気ぶり。

数々の試合が行われましたが、みんなの真の目的は天心の試合。土曜日の後楽園ホールは天心が一人で集めたといっても過言ではありませんでした。

観客には天心グッズで身をまとったファンが続々入り、天心人気を目の当たりにした瞬間でした。

この満員の中で少しでも名前を売ろうと、天心の試合前に行われた試合では、各々の選手が並々ならぬ気合いの入りようで白熱した試合が繰り広げられました。

そして、いよいよトリの天心の試合が始まる頃には会場のボルテージは最高潮に。

この日も見せた天才ぶり

今回の試合は、天心が世界王者になって、初の防衛戦。対戦相手ライアン・シェーハンの戦績は20勝(7KO)4敗1分。19歳と、18歳の天心と年齢も近いヨーロッパムエタイ界のトップ選手。昨年にはISKAムエタイ世界バンタム級王者の志朗と対戦。ヒジ打ち、ヒザ蹴りで志朗を苦しめ、ドローに持ち込んでいる強豪でした。一筋縄ではいかない相手に天心はどのような試合は運びをするのでしょうか。
試合はゴングが鳴って72秒後の事でした。天心がライアン選手の隙をつき、左ボディストレート。ライアン選手の身体に強烈なパンチが入り、ライアン選手は後ろにぶっ飛びダウン。ジャッジが「立て」と試合を続けるように促すが、ライアン選手はこの1発で戦意喪失。自らマウスピースを外し、試合を諦めました。まさかの1RKO、6試合連続KO勝ちに会場の興奮は最高潮に達しました。

興奮冷めない会場

劇的な勝利にあびる優の夫、現在はRIZINを中心に活動している才賀紀左衛門(才賀紀左衛門道場/Me ,We)がリングイン。マイクを掴むと、「天心、天才やな、お前は。スゲエよ!武尊(K-1)もいねぇし、誰も日本人が試合してくれなくてかわいそうだから、次のRIZIN(7.30さいたまスーパーアリーナ)で俺とやろう」と挑戦表明。さらに「俺はK-1でやってたからルールは何でもいい」と続けると、天心は「やっちゃいます。どんなルールでも強い人が本当に強い人なので、受けて立ちます」と対戦を受諾。これに対して才賀は「俺も男とくっつくのは嫌いやから、立ち技でド突き合おう」と話すと、2人は握手をして1枚の写真に収まりました。

また高田延彦RIZIN統括本部長はバックステージに下がった天心を約20分間も離さず、興奮覚め上がらない様子でした。

伝説はまだまだ続く

天心はまだ、18歳の高校生。これからも伸びしろは十分にあります。これからもどんな試合をしてくれるかがとても楽しみですね。本人が「いい意味で教科書に載るような人間になりたいなって。イチロー(マイアミ・マーリンズ)さんとか一流選手は載ってるじゃないですか。僕は格闘技界のイチローさんになります」と語っていますが、その言葉も本物になることを期待しています。