期待される女囚モノで必要とされる収監環境や主人公の必要要素
初回放送では、新人の囚人として剛力がいじめに遭う、激臭の肥料を全身に浴び、ゴキブリの入った食事を食べさせられるが、平然としている。
そんな剛力を罠にはめようと先輩囚人が近づくが正体を見抜く。剛力は、その先輩囚人を罵倒するが最後には
「罪を犯させる奴が悪いんどす」
となだめ、ヒーロードラマの要素を見せつける。また剛力の京都弁は流暢で、芸妓時代の姿も難なくこなし、演技への評価も上がっている。脇を固める癖のある女囚たちも、視聴者が持つ“胡散臭い”「女囚」のイメージと相まって放送前からSNSなどで話題となった、初回視聴率が深夜枠にも関わらず7.5%という好発進も納得できる。
テレビ朝日の「土曜ワイド劇場」がなくなった今、局側にはこれからも『女囚セブン』で描かれた、ドロドロの女のドラマのような灰汁が強い作品を作ってもらいたい。
“深夜ドラマ”の時間帯を活かせば、ゴールデンとはひと味違った大人の娯楽として楽しめる作品が生まれるのではないだろうか。