「ネットの方が信用できるという人が多い」池上彰が語る、テレビや新聞が信用を失ったワケにハッとさせられる

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インターネットが普及し情報が瞬時に拡散する時代となった、それと共にフェイクニュースや不正確な情報も流され、メディアの信頼性は下がり続けている。この状況をどう考え、どう対応すべきか池上彰さんに聞いた。


池上さんはNHKの記者からスタートしフリーランスを経て、現在は新聞や雑誌に多数の連載を持ち、テレビから媒体紙まで日本のメディアをよく知る存在である。
今回は正確にニュースを報じ、国民へ正確な情報を提供するべき報道機関が信用されなくなっていることに、どう対応すべきかを聞いた。
池上さんの見通しは楽観的なものではなかった。この問題は、まずアメリカで大問題となったフェイクニュースとメディアの信頼性の話題から始まった。

フェイクニュースとは?

フェイクニュースとは、まるで現実に起こった事であるかのように流される虚偽の情報である。金銭的な利益、あるいは政治的な地位のため、ありもしない事実をでっち上げる。
ちょっと見には普通のニュースなので信じる人も多い。昨年の大統領選でもフェイクニュースが主要紙(ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト)を上回って、フェイスブック上で拡散していたことがバズフィード・ニュースの調査で明らかになっている。
従来のメディアが信頼を失っているからこそ、フェイクが真のニュースよりも拡散する。池上さんは

「アメリカで起こっていることは、日本でも起こる」

と警鐘を鳴らす。アメリカでは昨年9月に行われた世論調査では、マスメディアを信用するアメリカ人の割合は32%、20年前の53%と比較すると20%も低下し、過去最低となった。日本でもマスメディアに対する信頼性は落ちており、「メディアに関する全国世論調査」(新聞通信調査会)では、NHK・新聞・民放テレビ、ラジオの信頼度がいずれも2008年以降最低の結果となった。
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