ライバルはいらない「自分の中で理想の自分と現実の自分でい続けるから」
自分を磨くためにスポーツ選手には不可欠と思われがちなライバルに関しても
「必要ないです」
ときっぱり。理由は
「理想の自分と現実の自分でずっとライバルでい続けるから」
という。中田の好きな言葉は「尊敬」、嫌いな言葉は「楽」。
「楽をしても記憶に残らない。人生は記憶でしか測れない」
と答え、中田らしいストイックな感じを視聴者に与える。
中田が初めて日本代表となったのは、まだ甲府にいた15歳のときU-15 (15歳以下の日本代表)に選抜された。
このとき指導していた中学の監督は落選するだろうと考えていたため、選考理由をスタッフに尋ねた。
「世界で戦うには、少しばかりのテクニックよりもフィジカル面の強さが大事。中田君はいいものを持っている」
少年期から中田の思う、理想の自分は外にアピールできていた。
遠くを見ずに「今」に対峙し、自分の中でライバルを育てていく。サッカーを始めたときからそうしてきたんだろうし、サッカーだけではなく、これからもそうしていくのだろう。
難しい考え方ではない、中田の社会人すべてに対するメッセージである。