「自殺したい」そんな子供に対する水谷修のアドバイス
水谷さんの元には子供からよく「自殺したい」という相談やメッセージが届くそうです。
そんなとき水谷さんはまず「君が自殺したら悲しいよ」と言います。
自暴自棄気味になっている子供たちは「悲しませてごめんなさい。でも死にます」と言い返してくるパターンが多いそうですね。
しかし水谷さんに言わせると、とりあえずそういう返事が返ってくれば大丈夫なのだそう。
「自殺する」という内向きの気持ちに対して、とりあえずは「水谷修」という人間の存在を認識させることで意識を
外に向ける、これだけで最低限は救われるそうです。
そしてその後「周りの人間に優しさを配ることを意識してごらん」というアドバイスをします。
今まで狭い世界の中だけで「自殺する」などと考えていた子供たちに周囲を意識させるこの手法は非常に効果的だそうです。
今の親は子供との触れ合いが足りない
そして水谷さんは親へのアドバイスとして子育ての現状にも意見を述べます。
水谷さんは今の親は子供との触れ合いが足りないと仰います。
子供はもっと親に一緒にいてほしいと思っているのに、親は教育の方法論ばかりに熱心で本当の子供の気持ちに答えられていない、と。
車に乗るとき安全性を考えてチャイルドシートに乗せるのもいいけど、それより先にもっと子供と触れ合って愛情を伝え合うという行為が
足りてないと苦言を呈しています。
子供は理屈で考えない
確かに現在の教育や育児は方法論先行や考えすぎで、生き物としての純粋な触れ合いは減っているように思えます。
保育園に落ちただの受け入れ数オーバーだの日々報道されていますが、
日本の育児教育システムはこのままだと近いうちに限界を迎えてしまうかもしれません。
しかしもし仮にそうなっても水谷さんの仰る通り親と子供の直接的な触れ合いが日常から行われているなら大きな問題には発展しないというのも間違いないでしょう。
子供は理屈で考える生き物ではありません。今の時代だからこそ制度の整備よりも感情的な部分を大事にするべきだと感じました。