栗田貫一「ものまねはするけど、偽物じゃないんだよね」 ルパンを演じることで悩んだ過去

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得意のモノマネの仕事じゃないし、やる前も後も嫌な気分だった


結局、依頼を受けた栗田さんだったのですが、違和感ばかりがあったそうです。出来上がりを見た時も

「自分で見て、自分が一番気持ち悪かった」

そうです。ルパンを瞬間的にとらえての明るい表現は、すぐにモノマネできたそうですが、シビアな場面での表現が難しく、自分でも納得がいくまでに7年もの年月が必要だったとのこと。
一部的に切り取って特徴を伝えるモノマネと、そのキャラクターに成りきってセリフや感情表現までこなす吹き替えでは、内容が違いすぎます。
当時の栗田さんが違和感を持ったのも自然なことだと理解できます。栗田さんは亡くなった山田さんとも交流があり、そのキャラクターを知っていたこともあり、ルパンを演じるに当たっては相当の葛藤と努力があったことでしょう。
しかし、モノマネを芸として磨いたのと同じようにルパン役もストイックにこなし、その姿勢には周辺から大きな賞賛が寄せられました。
ルパン三世シリーズは2011年から主要キャラクターである銭形警部、石川五エ門、峰不二子の声優が一新され、栗田さんが声優陣の中では一番上になりました。
ルパンの声を演じるのは栗田さんと、そのイメージは定着しています。もうモノマネではなく主役の栗田ルパンなのです。
栗田さんも苦労の甲斐があったのではないでしょうか。