ドラマ『北の国から』は1981年秋に、連続ドラマとしてスタート(フジテレビ系列)。83年以降スペシャル版と続き『北の国から 2002遺言』で完結。
富良野三部作、『優しい時間』『風のガーデン』とともに、今も脚本家・倉本聰氏の世界観を語り継いでいます。
『北の国から』は放送開始から今年で35周年を迎えます。しかし、その人気は衰えず、今もなお倉本氏のインタビューや感動エピソード集を掲載した『全話集DVDマガジン』が新たに発売されているのです。
こうして今でも人々に影響を与える『北の国から』。その愛される理由を考えてみました。
便利さだけが幸せか?真逆の生き方で便利な時代に問いかけるホームドラマ
ドラマがスタートしたのは1980年初頭。バブルへ向け右肩上がりの経済成長でした。
この頃テレビでは『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも』『おしん』『積み木くずし』などの番組が人気を呈していました。時代がどんどん便利になっていく、そんな中、時代とは真逆のホームドラマ『北の国から』が始まったのです。
初期の話では東京から北海道に移住し、富良野での生活を始めた倉本氏の実体験が盛り込まれています。
シリーズが進むにつれ、息子から父親へと目線を変えた脚本を作り、息子・父親のそれぞれの目線で楽しむことができた『北の国から』。
視聴率は右肩上がりにのび、『2002 遺言』の全編では視聴率38.4%を記録しました。
耳に残るあのメロディーと美しい自然『北の国から』のメロディーといえば誰もがあの「ア~ア~♪」というハミングを思い出すでしょう。
この頃、『東京ラブストーリー』は“ラブストーリーは突然に”(小田和正)、『僕の生きる道』は“世界に一つだけの花”(SMAP)など、ドラマを通してヒットする曲が多かったのです。
その中でなぜオープニングテーマをこのハミングにしたのか、そこには倉本氏と親しいさだまさしさんのある思いからだったとも言われています。その思いとは?
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