異例のオファー「いたいだけいてほしい」
12月11日の日刊スポーツで、イチローの代理人を務めるジョン・ボグズ氏の口から異例のオファーがあったことを伝えました。42歳という年齢からくる衰えにより、全盛期のような成績は出なくなってきたイチロー。MLBの契約は日本よりもシビア・・・。しかし所属球団であるマーリンズからは、彼へのリスペクトを理由に終身雇用のオファーがきたのです。
マーリンズから「いたいだけいてほしい」と伝えられたそうですが、「50歳まで」や「メジャー通算3000安打まで」など、いつ現役を退くのかというさまざまな憶測や予想も飛び交っているようです。
誇示しない成績と熱意
上の動画は41歳でMLB初登板を果たしたイチローです。
渡米して15年目。チャンスさえあればマウンドにと諦めず指揮官へ直訴して、メジャー最年長野手の願いが叶いました。
試合中、悔しそうな表情も浮かべつつメジャーリーガーを相手に18球を投げ、2安打を1失点。
切れ味鋭いスライダーで打者から空振りを奪い最速89マイル(約143キロ)も記録しました。
この試合では、マーリンズだけではなく対戦相手のフィリーズまでも一列に並びこの歴史的瞬間を見守るという光景も映されています。
生きる教科書
内外問わずファンも多いとされるイチローの言葉をいくつかを抜粋して掲載させていただきます。
結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。
決してあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけをつくる。やってみて「ダメだ」とわかったことと、
はじめから「ダメだ」と言われたことは、
違います。考える労力を惜しむと、
前に進むことを止めてしまうことになります。
出典:http://iyashitour.com/archives/19139
他にも現在の所属しているマーリンズへの移籍当時、わずか3ヶ月で現地ファンとの絆を固くしただけでなく、当球団の公式ツイッターでも紹介され感動を呼んでいました。
加齢による影響が成績にもありながら、その理由をも上回る絶大な信頼ともとれるリスペクト。これはマーリンズの選手たちからも同様で、チームリーダーに指名をされたり、トレーニングをマネされるなど、イチローの生き様という溢れ出る野球への熱意に彼らは惹かれているのだとうかがえます。