どっちも謝らずに仲直りする経験は
人生でこれが最初であり最後かもしれない。
俺は坂倉と親友になった。
俺はこの喧嘩以降、ほとんどの行動を坂倉と共にした。
学校ではもちろん終わってからも毎日のように一緒に遊んだ。
ただ仲良くなればなるほど不思議な事があった。
小学校6年生ならばたいがい門限がある。
俺の家は当時としては若干甘めで
夕方の6時半だったが
いつもバイバイするときは
「俺はもうちょい遊んで帰るわ」と言っていた。
いくら子供とはいえ、毎回毎回「まだもうちょい遊んで行く」と
言ってるのはおかしいと気づく。
しかし一度それについて深く聞こうとしたが
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