細身の男が前、体格のいい方が後部のドアを開けてそれぞれ車に乗り込んだ。
男たちのベンツはエンジンをかけたまま
しばらく動かなかったので、その間俺たちも固まっていた。
3分後くらいにブオーン!と勢い良く登りの方へ消えていった。
展望台より上にいくとほとんど整備されていない獣道があるだけなのにな?と少し疑問に思ったが
みんな安心して「マジ怖かったー!」「洒落ならんわ!」とか安堵の表情で言っていた。
でもその中で、友人のAだけまだ暗い表情をしている。
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