女「わたしはあなたみたいな意味不明な人はきらいです」
男「幽霊ですよ」
女「うっさいです。男のくせにいちいち細かい」
男「あっ、今のは問題発言ですよ!」
女「話が進まないから、そういうのはいいです」
女「ついでに言うと、わたしは気づかいというのができません」
女「でも、あなたのことが少しだけかわいそうだと思いました」
男「どうして?」
女「あなたのことが見える人間、それがわたしだったから」
女「あなたが無類のおしゃべり好きだってことは、わたしでもわかります」
男「続けてください」
女「せっかく自分のことが見える人間が、わたしのようなろくでもない女で」
女「……すこしだけ申し訳ないと思いました」
女「どうせなら、もっと楽しい人と出会えたほうがよかったですよね?」
男「……」
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