「私たちのお母さんは、○年前に死にました」
と答えたらしい。大トメさんはその瞳が今でも忘れられないと言っていた。
母親は狂ったようにごめんなさい、ゆるして、と泣きながら叫び、娘さんにすがりついたが弟さんにふり払われ、駆けつけた大ウトさんに警察に言うぞ!と怒鳴りつけられてすごすごと帰った。
その後も何度か尋ねてきたそうだが、最終的にはオンボロアパートで一人寂しく亡くなったそう。
因みに大トメさんが貸した数百万は、十何年もかかったがしっかり返却されたとのこと。何度も断ったらしいんだけどね。
今では姉弟もすっかりおばさんおじさんになり、孫にも恵まれ幸せに暮らしてるそうです。