レッドタイド・アルジー
赤潮(レッドタイド)とは地球の沿岸部に現れる恐ろしい現象だ。年に何度か不可解な栄養分が流入した後に、Algera pelagiusという名で知られる無数の小さな海藻が繁殖し、海水が赤褐色に変わる。それは気温の変化も関係しているようだ。
この藻類には非常に強い神経毒があり、貝類に素早く吸収される。この毒は致死率が高く急速に手足を麻痺させる恐れがあり、さらに悪いことにその麻痺は汚染された貝類を通じて呼吸器系まで冒される。赤潮は聖書の中でも海水が血の色に変わるものとみなされていて、探検家のジョージ・バンクーバーがカナダ西部を航海した際に、乗組員の一人が亡くなった原因だったと記録されている。国や地方は”麻痺性貝毒”の恐れがあるとして海産物の収穫を停止するときがある。また人間への被害に加え、浜辺全体が有毒の藻類にさらされた海鳥やカモ達の死骸で覆われていたこともある。赤潮は、最近取り上げられる動物の不可解な死の数々を解明する手がかりになるかもしれない。