12.南極・血の滝
南極大陸の白い大地を真っ赤に染める血の滝は、オーストラリアの地質学者、グリフィス・テイラーによって1911年に発見されました。
テイラーは当初、滝の色水中に生息している赤い藻類に起因するものだと考えていましたが、後に色の原因は水中に存在する多量の酸化鉄が原因であることが分かりました。
また高濃度の鉄分の影響でこの水域は希少なバクテリアの繁殖地となっていますが、酸素が存在しないためその生態系がどのようにして維持されているのかは科学者たちを困惑させています。
また数百万年前に氷河に閉じ込められたタイムカプセルのようなものの中にこれらのバクテリアが含まれていたとする理論もあります。