貧困とイジメに苦しんだ幼少期
千葉県の田舎で育った麻生さんの家庭は、金遣いの荒い父親のせいでとても貧乏で、子供の頃はいつも同じ服を着ていて、体操着で学校に通っていたそうです。それが原因で麻生さんは学校でイジメに遭い、石を投げられることは日常茶飯事。走ってきた車の前に押し出されることもあったそうです。
ハンバーガー屋に勤めていた母親のおかげで、食生活では母が持ち帰ったパンを食べることができていたものの、家の周辺で採れる山菜や木の実などを食べることも多かったとのこと。麻生さん自身が「ザリガニはご馳走だった」と語るほど、貧困の度合いは高かったそうです。
芸能界入りしてもだまされ続け…
麻生さんが芸能界デビューするきっかけとなったのは、1992年に始まった週刊ヤングジャンプ(集英社)の誌面で開催されている「全国女子高生制服コレクション」で優勝を飾ったことです。麻生さんは家族の生活を変えるために、無我夢中で芸能界に飛び込みました。
麻生さんは芸能界で売れるまでには時間が掛かった、いわゆる遅咲き女優ですが、デビュー当時はアイドルになりたかったそうです。
しかし騙されて入った当時の事務所に歌手部門は無く、デビュー後自分と実家の生活を支える為に、広田絵美と名前を変え、ブルマ姿やきわどい水着姿で雑誌に登場したり、ヌードになる仕事も引き受けてという辛い過去があります。
それでも歪まなかった性格
様々な困難や苦境を乗り越え、ドラマ「時効警察」「泣くなはらちゃん」や、映画「モテキ」「宇宙兄弟」などの出演で、今や大女優の麻生さんは、2007年にスタイリストの伊賀大介(いが だいすけ)さんと結婚し、2人には2012年に女子が誕生しています。
壮絶な過去を乗り越えて成功を掴んでも、麻生さんは高飛車にはならず、性格が良いと評判の女優だそうです。これからも活動の場をどんどん広げ、やっとの思いで掴んだ幸せが永遠に続くといいですね。