バイきんぐ・小峠が暴涙で明かした売れない時代に本当に助けてくれた恩人とは・・

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先輩芸人の信じられない行動

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その優しい先輩芸人は、ザブングル・加藤 歩だった。はじめは軽い感じで話始めた小峠も、当時を思い出してくると顔がくしゃくしゃになって涙が溢れた・・・
そしてこう語りました。

『ザブングルの加藤(歩=42)さんとずっと仲良くさせていただいて。当時(自分は)調布という郊外の町に住んでいまして。

加藤さんに「お前いつまで調布に住んでいるんだ。郊外に住んでいたら売れるモンも売れへんんぞ。もっと都心に住んでテンションなり、モチベーションを上げなくちゃいけないぞ」って言われたんです。』

 「引っ越すお金がないんです。」

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小峠さんが引っ越す為の資金がないことを伝えると加藤さんは、三軒茶屋に住んでいるんですけど、

「三軒茶屋に引っ越してくるんだったらお金出してあげる

って言ってくださったんです。
その後、小峠は調布を出る決心をして三軒茶屋でアパート探しを始める。

『不動産屋から加藤さんに電話して「この前の話本当ですか、保証金が足りないんです」って話し

たら加藤さんは「いくらだ」って。「20万円くらいかかる」って言ったら、「ちょっと待っとけ」って』

電話からほどなくして小峠のいる不動産屋に現れた加藤は20万の入った封筒を手渡した。

「これで売れろ」

たった一言、小峠の顔を見て言った。

「4年後、僕はキングオブコントで優勝して賞金1000万円から加藤さんに20万円を返したら、

「こんな気持ちの良いお金の返され方はない」って言ってくれた」

ここまで話すのがやっとの小峠さん、鼻をすすりあげながら目も赤くなっていた、握りしめたハンカチが震えていて感動が伝わった。加藤は小峠に調布に住むことが悪いと言ったのではなく、当時の生活を変えるように話をしたのだと説明し、最後に

「何の迷いもなくあげる気で渡した。」

話し終わると照れ隠しのように、絶叫し走り去って行った。加藤は容姿のことを言われることが多いが、単純に男としてかっこいい。浮ついた話が多いネット上で男気溢れる逸話だ。高校時代はハンドボールに熱中し、将棋が趣味だという加藤、お笑いの世界ではその見た目を活かした「くやしい」ネタが受けていたが、意識はしていないのだろうが、その生き方はスマートである。

「何の迷いもなくあげる気でした」

よく言われることだが、人に貸すと思わずにやると思って渡せと・・しかし20万円である、当時の加藤は名は知れてはいるものの、20万を簡単に人にやれるほどの暮らしはしていなかったはずである。いい人とか、そういうことではなく、同じ芸人として小峠を想う気持ちがあってのことだろう。言われてすぐに動いて、結果的には加藤に応えた小峠も男である。同じ芸人仲間、同じ世代の男、その距離感や関係が気持ち良い。番組で加藤を語る小峠を隣でザブングルの松尾も苦笑いしながら聞いていた、きっと日常の加藤の以外なスマートさを思い出していたのだろう。苦労の日々を乗り越えて、お互いを知る先輩と後輩が芸人としてテレビに出演する。茶の間は笑いに包まれる、そんな日の小峠はかっこいい。