文句無しの一発勝負
「現場の雰囲気は凄いですよ、やっぱり」というピエール瀧さん。
北野監督が撮影現場に登場すると、まず最初に、本番と同じような状況で確認する「場当たり」を行い、問題がない場合はそのまま1度だけリハーサルを実施。さらに問題がなければ「本番」となるのですが…
「段取りを忘れて本来出てくるところから出ないとか、前後入れ替わっちゃうとか、向こうに明らかに映ってはいけないものが見切れているっていうことがない限り、ちょっとぐらいセリフ噛んだりとか、セリフが聞こえづらいぐらいだったら、もうダメです。1回しかやらせてくれないです。」
と撮影現場の様子を語ってくれています。一発勝負ということは、とても緊張感がある現場なのではないのでしょうか。自分の納得行くことを一発でやらないといけないというのはとても大変な事だと思います。
しかし、それが北野武さんの醍醐味。これでちゃんと映画は繋がっているし、北野武の雰囲気も出ているとピエール瀧さんは語っています。
監督はどっしり構える
また、現場での指示はすべて助監督を通して出すみたいで、現場で北野武さんと話すことは殆ど無いそうです。
監督と会話をしないことも、助監督を通して指示を出すことも、「よーい、スタート!」などと監督が叫ばないことも、全て意外です。緊張感がさらに高まりそうですね。
普通の撮影では、監督の指示や、指導が飛び交うものが多いとか。それをあえてやらない北野武さん。本人自身がそういう緊張感ではなく、無言の緊張感を求めてるのかもしれません。確かにこっちのほうが余計緊張して、緊迫感なども一層あると思います。
アウトレイジ最終章は秋に公開予定です。とてもたのしみですね。