「懸命に涙を堪えて…」浅田真央が教えてくれた”負けた自分との向き合い方”に考えさせれる

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人生誰しも色んな壁にぶつかるもの

アスリートにとって良い成績を残すことは大事です。第一に評価され、称賛されることは当然のことでしょう。
しかし、現実としてアスリートが現役として最前線で活躍できる期間は限られているでしょう。
引退後の人生の方が長いのです。そう考えたとき、成績を残すのも大切だが、それ以上に大切なことがあるのではないでしょうか。
浅田真央さんはその大切なことを自分の身をもって教えてくれたように思います。
自分の思い通りにならない、進めない時、どうやって這い上がるのか、どうふるまうのか。
彼女が凄いのは16歳にしてグランプリファイナルを制したからではなく、後の思いもよらぬ敗北や挫折を受け止め続け、這い上がったからでしょう。

偉大な選手たちの言葉

Win at LosingHow Our Biggest Setbacks Lead to Our Greatest Gains』(著・Sam Weinman)この本は昨年末にアメリカで発売されたもので、スポーツ選手や政治家、企業家などの挫折から学び、成功したエピソードが収められています。
オーストラリアのプロゴルファー、グレッグ・ノーマン選手は〝ホワイトシャークの愛称で知られていました。そんな彼はゴルファー最大の憧れ、マスターズに出場するも、2度の勝利のチャンスを逃しています。特に2位に大差をつけ勝利が近かったにも関わらず、最終日にニック・ファルド選手に大逆転された1996年の大会は、今でも印象に残ったエピソードとして語られています。
その試合後の会見で彼はこう話しました。

「マスターズに負けたからといって、世界が終わるわけじゃない。自分にはゴルフ以外に素晴らしい人生がある。

プレーが乱れたのには、きっと何かしら理由があったに違いない。まあ試練と言うほかないだろう。

しかし、その試練とやらの正体がいまだによく分からないのだが」

当時ノーマンを嫌うジャーナリストもその現場にいたといいます。彼らにとって負けたノーマン選手は格好の餌食。
しかし、それでも潔く会見を開いたノーマン選手。インタビューでの発言は本音ではなかったかもしれません。
それでもその場を取り繕い、自分を支える家族・スタッフをリラックスさせることを大事にした彼。
彼は負けましたが、美しい敗者となりました。
勝てなかったという事実、そしてその全てを自分の糧として受け入れる。
そんな辛い作業を経て、初めて立ち上がれるのだと彼は語っています。筆者も含め、実際浅田真央さんの演技を見てジャンプやスピンの種類がわかる人は少ないでしょう。
多くの人は、彼女の自らを卑下することなく、足りない点は一つ一つ改善していく。
負けを受け入れ常に前へと進む彼女の姿に心惹かれるのではないでしょうか。かつてモハメド・アリはこう話しています。

「もしも敗北に直面したなら、正面から向き合う以外にすべきことはない。それが自分を信じてくれる人々に対しての義務なんだ」

どうやら偉大な人同士、敗北や失敗に対してまっすぐ向き合うという共通点があるようです。
私たちも、いろんな壁にぶつかった時それにまっすぐ向き合い一つ一つを改善することで道は開けていくのではないでしょうか。